希死念慮お嬢様(一般女性)暗黒舞踏篇

自分の中のぽっかりした穴はどうしようもなくて、ただ"消えたい"っていう感情がぷかぷか湧いてくるときがある。

自分には何もなくて、いる意味あんのかなとも思って、生きていたくなくなって、でも失敗してそのまま生きることになったらと思うとそれはそれで怖くて、そのくりかえしで、傍から見たらまた病んでんなくらいにしか思われないのがうざくて、それでまた消えたくなる。

失恋でヘラってるわけでもないのに勘違いされるかもしれないのもしんどい。わたしは好きな人のことはずっと好きだし、信頼を損ねてしまったのは悲しいし話せなくなったのは本当に寂しいと思うけど、さみしいから死ぬなんてことは絶対にしない。

単純に、いや単純でもないけど、自分が自分に納得できてないだけだ。自分の感情をコントロールできずに人を攻撃してしまったのが恥ずかしい。そういう人間だと自覚して、人にもそう思われてしまったことが恥ずかしい。消えてしまいたくなる。

気を紛らわすにも"楽しい"っていう気分は一瞬だし、頑張ろうって上を向いたはずの気持ちは次の日には墜落してたりして、心の中のギャルもすぐどっか遊びにいって、自分がどうしてしまったのか、どうやったら前の自分に戻れるのかがわからない。

助けてほしい、と思うけどだれになのかもわからない。もしだれかに頼って、その時また前みたいに接し方を間違えて、その人が自分の元から去っていくのを想像すると苦しい。少し肩を貸してもらうつもりが、思いのほか寄りかかってしまってその人に迷惑がかかったらと思うと怖い。加減がわからない。

どうしようもなくなっていわゆるなんとかダイヤルに電話してみたら、どの番号も混み合っていてぜんぜん繋がらなかった。笑えた。こうしてる間に、どうしていいかわからずにパニックになって死を選ぶ人もいるんだろうなって思った。

有名人が自死を選ぶと「なんで…」って今まで不思議に思っていた。でも今になれば、あの人たちも寄りかかり方がわからなかった人たちだったのかもしれないとなんとなく思う。それぞれどういう理由だったのかは知りようがないから、自分と一緒くたにしてはいけないが。

電話が繋がらなくて呆然として部屋の中を見回していたら、犬のキャラクターが書いてあるタンスの取っ手がちょうどいいくらいの高さだと気づいてしまって、でもその犬が「I am Tom Brown. I am your good friend!」とか言ってるのを見たら、「ダメ〜!」が頭をよぎったのと、いつかグッドフレンドの手を借りるのかと思ったらなんか変な気分になってしまった。

今日のところは犬に負けた。なにがトム・ブラウンだ。変な名前ですわ〜〜〜〜〜!!