ファプタインマイマインド

(※メイドインアビスのアニメ2期のネタバレのようなものがあったりなかったりするのでいちおう注意です。)

 

 

 

心の中にメイドインアビスのファプタを住まわせることにより、わたしのかわりに怒ったり疑ったり泣いたりするファプタをよしよしして落ち着かせることができそうな気がしてきた。

よく「自分の中のちいさな子どもを癒してあげよう」みたいなのがあるけど、そのちいさな子どものイメージがぜんぜんつかめなくてうまくいかなかった。昔の自分がどうだったかっていう記憶も曖昧だし。

 

ファプタはメイドインアビスという作品の中で、自分の使命のためにありえんくらい怒り狂ってというか猛り狂って、だれにも止められない弾丸みたいに動き回る。

その怒りに任せて人を傷つけも食いちぎりも殺しもするし、自分が気に入っていたレグが記憶をなくしてもどってきて、その傍らにリコがいると知ると「おまえのせいだ」といって殺そうとする。本当にどうしようもないほど恐ろしく復讐に燃えている烈日の不滅の姫だ。

 

でも実際はとても素直で人懐っこくて、よく笑い、泣き、好奇心の塊で、そしてふわふわ(物理)な生き物でもある。

子どもの頃の自分とはもちろん似ても似つかないけれど、人間の原始的なもの・根っこ的なものを感じる。アビスのキャラクターにおいてリコよりもレグよりもナナチよりも、自分の心の中にいるちいさな子どもとしてなぜか違和感がない。たぶんわたしはファプタみたいでありたかった。自分の爆発的な感情に素直でありたかったんだと思う。

 

本物のファプタはよしよしされるだけじゃ絶対に止まらないしむしろ腕を噛みちぎられるだろうけど、わたしの心の中で暴れる分にはいくらでも暴れてちょうだいって思えるし、泣きながら暴れるファプタを、今のわたしは見守ることができる。

もしかしたら前に心にギャルを住まわせようキャンペーンをした時みたいに、ファプタもすぐにどこかへ旅立ってしまうかもしれないけど、わたしがどうしようもなく悲しくて叫び出したい感情のとき、どうしようもない怒りで悔しくて爆発しそうになったとき、自分の中のちいさい子どもを思い浮かべるとき、しばらくはファプタにいてほしいって思う。

 

いやファプタ好きすぎるだろ。