ルックバック

去年の年末から、わたしは休職していた。

理由は、原因不明の体調不良がずっと続いて仕事にならない日が結構あって、それによって1年半くらい前からうつ状態うつ病までいかないやつ)になっていたからだ。

 

いざ休もうとしたら、今度は1か月に1回くらいのペースでメンタルがどん底になるようなことが立て続けに起きて、そしてそれはどれも自業自得だったから余計に自分を責めてしまって、あとはこのブログで書いたような生きていたくない気持ちとひたすら戦っていた。

 

友人たちの胸を借りて、夏になる頃には少し気分も上向きになっていて、その頃に上司から「リワークに行ってみないか」という打診があった。どんなものなのかよくわからなかったけれど、ひとりでくさくさしているよりはいいかと思って受けることにした。

説明を聞きに行ってみると、復職に向けて例えばストレス対処の方法を学んだり、認知行動療法で自分の考え方のクセをつかんだり、アンガーコントロールを学んだり、そういうメンタル面での支援が大きいようだった。

リワーク=復職支援と聞いて、わたしはオフィスみたいなところで働く練習をするものだと思っていたし、そうだったらあまり気が進まないなと思っていたから、むしろそのときの自分に必要なことを学べる気がして、行くのがとても楽しみになった。

 

そこからいろいろ準備をして、秋からだいたい2か月半リワークへ通った。たぶん人生の中で勉強するのがあんなに楽しいと思ったことはない。いろんな世代の人といっしょに講義をうけて、ひたすら自分と向き合う時間だった。

 

施設で借りられる興味のある本は片っ端から読んでレポートを書いた。

あとから聞いたら感想文なんてA4用紙1枚でもよかったみたいだったけど、わたしはどうにかしてその本から知識を盗みたくて、ためになりそうな部分はまとめて、そこに自分の考え方や経験を追記して、気づいたら毎回8枚前後は書いていたと思う。ほかの人に何枚書いたか聞かれ、それを話すと大抵の人はドン引きするのでおもしろかった。

でもわたしは記憶力皆無だし、どうせならあとで読み返せるようにしたいなと思ってのことだった。実際、ちょっと落ち込んだときに読み返してみて「ああそうだ、こう考えればいいんだった」って復習できたときもあって、天才かと思った。

 

そんなこんなでカリキュラムを終えて、今日リワーク期間が終了した。

途中また体調をガタガタっと崩してしまったこともあって不安になったときもあったけど、カウンセラーさんに「原因も自己分析していて対処できてるから大丈夫だよ。あなたはちゃんとやれてるよ。できてるところに目を向けて」って言ってもらえて、とてもうれしかったし安心して最後まで通えた。えらかった。

同時期に勉強したメンバーにもなかよくしてもらえてありがたかった。カリキュラムをやりきったっていうこともだけど、一緒に頑張った人たちがいるっていうことも今の自分にはとても心強いお守りみたいになっている。

来年の頭には復職することになっているから、落ち込みそうになったりしたらそのことを思い出せばなんとなく大丈夫な気がする。

 

1年間、長くて短い休みだった。いろんなことがありすぎたけど、その分得るものもたくさんあった。

人と話して気づくこともあったし、ひとりでいたから分かることもあった。ひとりでできることも増えたし、人に助けてもらうことも少しは怖くなくなった。

来年はシンプルで素直になりたいって思う。仕事でもプライベートでも。昨日も書いたけどふわふわっと生きたい。仕事はほどほどにがんばって、楽しいことどんどんやりたいな。

復帰するのは緊張するけど、とりあえずは年末年始すきなことたくさんしよ!と思っている。