ハイパーねむいちゃん遺跡

本とかマンガを読むなら絶対紙派と思ってたのに、いまやKindleとかほかのアプリで電子書籍のほうがメインになってるし、CDもほとんど買わなくなって、買うのは推しのCDくらいで、サブスクを使っている。

スマホひとつで読書も音楽鑑賞もできてすごい便利だけど、もし万が一、将来わたしに子どもができたときに「お母さんの本棚にあるマンガ読んでみよ」とか「このCD気になる」とか、手にとって発掘する機会がほぼほぼないってことだよなーってふと思った。

 

うちの父の部屋にはそこそこ大きい本棚があって、小難しい本からマンガまでいろいろ揃っている。そこにある本を特段よく読んでいたってことはないのだけれど、このあいだふと見たら諸星大二郎のマンガがなくなっていて、大掃除のときに売ってしまったのかな?って少し残念に思った。

父の本棚にあるマンガはスポーツものが多くて、その中で諸星大二郎の本はとりわけ異彩を放っていて、わたしにとっては父の本棚の中でその背表紙を見ることだけでも密かなお気に入りだった。実際に読んだことがあったかはあまり覚えていない。「いんへるの」っていう言葉は覚えてるから妖怪ハンターは読んだのかな。

それと、名前は忘れたけど80年代サブカルっぽい俗っぽい感じのコミックスくらいの大きさの雑誌(月刊宝島?)も以前は1段分くらいは取ってあって、それも好きだった。あれもいつの間にかなくなっててちょっと寂しかった。

 

音楽に関しては昔の知らないバンドのMIXテープとか、知らない人のレコードとか。そこらへんもたぶんこの前片付けちゃったのかもしれなくて、聴かせてもらえばよかったなーって思った。でもたまにその時世の音楽を聴くのも好きみたいで、KREVAとかケツメイシを聴いてたり、なぜか椎名林檎のCDをもらったりした。

ずっと好きなのは山下達郎で、わたしはそんなに聞いたことはないけど、シティポップが好きなのはなんとなく父の血な気がしている。

 

とそんな感じで、自分の親が好きなものとか気に入ってるものとか、言葉のコミュニケーション以外で知る機会が少なくなるのはなんかもったいない気がした。

だからといって今から物を増やすことはしないけど、『太臓もて王サーガ』だけは絶対に後世まで残すと決めた。