風の景色

今日は朝から祖父とおでかけ。記憶が正しければ、大人になってからわたしの運転で祖父と二人だけででかけるのは初めてでなんかちょっと緊張した。

行き先にちょっと迷ったけど、山のほうにあるお寺に行くことにした。祖父も好きで何度か行ったことがあって、わたしも一回行ったことはあったけど行き方が曖昧だったので道を教えてもらいがてらドライブした。

山道は車すれちがえるの!?ってくらい狭くてドキドキしながら運転してたけど、意外とだれともすれ違わずにお寺まで着けた。

 

まずは本堂で参拝して外に出たら、祖父が「あっちに行ってみよう」というので着いていってみたら、目が覚めるくらい見晴らしのいいところに出た。

 

風がさあっと吹いて気持ちよくて、思わず「わあ!」って声を出したら、祖父は祖父で同じく「わ〜!」って子供みたいに腕をひろげて気持ちよさそうに風を感じてて、わたしは祖父のそんな姿を見たことがなかったから、それだけで今日一緒に来てよかったー!って思えた。

木がフレームになっているみたいで現実味がないくらいに景色がよくて、祖父と一緒に小さいベンチに座ったら、木陰と風が気持ちいいのもあいまってふたりとも根が生えたみたいにそこから立てなくなってしまった。

祖父がいうには、まわりに何もないところよりもそうやって木々に囲まれているところのほうが、風がぶつかる分少し和らぐらしい。本当にずっといたくなるような空間で、さらさらした風が吹くたびに体の中がすっきりしていくような気がした。

 

名残惜しかったけどそのときはお昼近くで、もう少しすると日が高くなってきて暑くなってくるよと祖父が言うので帰ることにした。

祖父はずっとバリバリ農家をやってきた人で、一時期病気をして以前より体力が衰えてしまったけど、農業を引退してからも自分の趣味で畑をやっているほどバイタリティがあったり、とても真面目で昔気質だけど優しくていつも気にかけてくれて、そんな祖父をわたしは大好きだし尊敬もしている。

そんな祖父の肩の力が抜けている姿が見られて、なんだかわたしもすごくリラックスできたしうれしかった。また今度、暑さが薄らいだら一緒にでかけたいな😌

 

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行き先バレに気を使いせっかくの景色をカットするネットリテラシーが強すぎる女。