魔女見習いをさがして

小学生の頃、なんか原因よくわからないけど入院する羽目になって、担任の先生がお見舞いに来てくれたことがあった。

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この『魔女図鑑』というやつを持って。

 

先生が帰ったあと、包装紙から取り出したときの衝撃たるや。絵、こわ…。

当時わたしは別に魔女に興味がありますとか一言も言ったことがなかったし、むしろ病室のテレビで『ひとりでできるもん!』を見て「よし、退院したら餃子つくったろ」と料理に野心を燃やしていた小学生だったので、先生がどんな気持ちでこれを「あの子のお見舞いに持ってこっ!」と思ったのかいまだにわからない。

中身もこの表紙の調子でおっかねえおばあさん魔女の絵ばかりで、骨型クッキーの作り方やハエ入りトライフルの作り方、庭の境目にグラジオラスを植えて隣んちの庭のいちごを枯らしましょうとか、とんでもないことが書いてあって、おっかねえけどおもしれえ…!って、とうとうお気に入りの本になってしまった。

 

いまだにわたしが魔法の世界とか魔女、魔法使いに憧れがあるのはあの時の先生のせいというか先生のおかげなのだ。そりゃ占いとかタロットとか植物とか気になるはずだ。

先生はそんなわたしのことを見越してこの本を持ってきてくれたのかもしれないし、もしかしたらあの先生は魔女だったのかもしれない。

 

そんで、さっきこの本を開いてみたら『魔法のお告げ』というページがあって、16×16のマスの中からひとつ選んで、その文字から右へ数えて云々みたいなのがあったので、記念にやってみる。

最初に選んだ文字は『な』

そこから右へ数えて8番目ごとの文字を読んでいき、最初に選んだ文字のところに来たら、表の上から順番に並び替えておしまいらしい。

な、ま、え、を、さ、か、さ、ま、に、5、か、い、ず、つ、か、み、に、か、き、な、さ、………

いやまってこわい。あと11文字あるけど文字追ってったらめっちゃ笑ってしまった。見透かされてるみたいでこわすぎる。

やっぱりあの先生は魔女だし、わたしもその素質があるのかもしれない。魔女になる。これも人生の小さな目標にくわえようと思う。目標を立てるブログになってきた。